診察室や処置室の配置、スタッフ動線や待合スペースの広さなど、できる限り具体的に落とし込み、自作ソフトでラフ案を作成し、再度依頼したが…
餅は餅屋。信頼できそうな会社にも依頼
このままでは、少し怖い。
そう思って、コンサルタントに、自分の構想と不安を素直に伝えました。
「もっと専門的な目線で、図面を見直してもらいたい」
そう相談したところ、SNSでもみていた美容医療クリニックの設計に強い設計事務所に、コンペ参加を依頼してもらえることに。
もともと施工実績も多く、信頼感のある会社だったので、プレゼンの日が待ち遠しく感じられました。
プロの手でブラッシュアップされた図面
迎えた初回打ち合わせ。
事前に送っていたラフ案をもとに、プロの手で整理・改善された図面が提示されました。
構成自体は大きく変わっていないのに、全体のバランスや動線、空間の“活かし方”がまるで違いました。
やはり、プロの視点というのはすごいものだと、あらためて実感しました。
即座のフィードバック
中でも印象に残ったのが、待合スペースの狭さへの指摘。
「このままだと、繁忙時間帯にはかなり窮屈になりますね」と、すぐに代案が提示されました。
- 「受付の位置をこちら側に移動すれば、待合を広く取れます」
- 「この角度を変えると、導線もスムーズになりますよ」
と、その場で図面を修正しながら次々に返ってくる提案。
「これは信頼できそう」と、思えた時間でした。
細部の配慮が光る
また、設備の具体的な配置にも目配りが行き届いていました。
たとえば、酸素ボンベの置き場について。
- 「この位置にボンベラックを置いて、上部は収納棚にしましょう」
- 「デッドスペースを収納に変えて、スペースを有効活用できます」
と、現場の運用まで見越したアドバイスが次々と出てくるのです。
こうした配慮は、医療機関の設計に慣れていないと難しい部分かもしれません。
まだ見ぬ提案への期待も
ここまで丁寧に向き合ってもらえると、正直「もうこの会社でいいのでは…?」と思えるほどの安心感がありました。
初回の打ち合わせでここまで寄り添ってくれるのは、本当に心強い。
けれど一方で、まだ見ぬ他社の提案にも、少しの期待が残っているのも事実。
「自分の想像を超えるようなプランがあるかもしれない」──
そんな気持ちも捨てきれず、即決はせずに、もう少しだけ検討を続けることにしました。
次回予告
vol.4では、いったん候補から外しかけていた設計会社との再びの打ち合わせへ。
意外にも、そこには私の想像を超える新たな提案と、プロならではの発想が待っていました。
レイアウトは「図面」以上に、“考え方”そのものかもしれない。
コメント